#終電渋谷黒猫を探せ、見てくださりありがとうございました。
ここでは、Twitterで解説しきれなかった部分を、補足説明していきたいと思います。
(需要ないとおもいますが……全部伝えたいので書きます)
まず、『#終電渋谷黒猫を探せ』は、渋谷駅のシンボル・『忠犬ハチ公』のために描いた物語です。
3月8日の意味
#終電渋谷黒猫を探せ の舞台の日付は、3月8日です。
3月8日は、忠犬ハチ公の命日です。
そして、ハチ公が亡くなったのは3月8日の午前6時ごろだと言われています。
「稲荷橋」という、渋谷川にかかる橋の近くで、息を引き取ったそうです。
(「03/08/06:00」より)
最後の探し絵「03/08/06:00」の参考風景は、ハチ公が亡くなった場所のすぐ近くになります。
右手の奥には稲荷橋があります。
最近できたばかりの「渋谷スクリーム」というビルの近くです。駅の裏側ですね。
『渋谷スクリーム』は、この右上のビルです。
ちなみに、「忠犬ハチ公の日」は、命日の1ヶ月後の「4月8日」だそうです。
焼き鳥
主人公のウエノくんは、ずっと焼き鳥を持っていました。
焼き鳥は、ハチの好物だったと言われています。
(『03/08/02:10』エピソードより)
ハチが亡くなった時、お腹から焼き鳥の串が何本も見つかったそうです。
ハチが亡くなった原因は、はっきりとわかっていません。
ただ、やっぱり串のまま飲み込むのはかわいそうなので、主人公のウエノくんには、「串から外してある焼き鳥」をもたせていました。
(『03/08/06:00』エピソードより)
ハチの嬉しそうな顔がかけてよかったです。
ウエノくん
(『プロローグ』より)
黒猫
名前・年齢・正体不明の黒猫です。
人のいない夜中に、ハチ公像の足元で眠っています。(日中は他の猫が寝ているのと、人が集まってきてしまうのが嫌だから)
めったに人前に姿を現しません。
渋谷再開発・工事について
#終電渋谷黒猫を探せ では、工事の風景が多かったと思います。
工事をたくさんかいたのには理由があります。
今渋谷は、2020東京オリンピックに向けた再開発で、どんどん新しくなっています。
工事の描写が多かったのは、そのためです。
(『03/08/05:20』)
建物にも寿命がありますので、今建て替えなくても、いつかは必ず直さなくてはいけない時期はやってきます。
なので、開発が進むのはしょうがないなと思っています。
とはいえ、私は渋谷の近くにずっと住んでいたので、見慣れた風景が消えていくのは寂しいです。
桜丘町の開発エリアには、小学生の頃私が通っていた発明教室がありました。
他にも、私がバイトしていたお店が立て替えになったり、展示をよく見にいっていた渋谷パルコが、なくなったりしました。
(『03/08/02:20』エピソードより)
そんな大開発が進む渋谷ですが、残されているものもあります。
そのひとつが、ハチ公像です。
ハチ公像は、1934年に像が設置されてから、2019年現在まで、渋谷を見続けてきた数少ない存在です。
(現在のハチ公像は2代目ですが…)
ものすごい勢いで変わっていく渋谷を、ハチはどんな気持ちで見ていたのでしょうか。
どうやら、ハチ公前の広場も、もうすぐリニューアルされるようです。
渋谷はまだまだ変化し続けます。それでも、ハチ公像はずっと先の未来まで、このままあり続けてほしいなと思っています。
さいごに
「#終電渋谷黒猫を探せ」シリーズは、いろんなところにキーワードを散りばめています。(秋田犬の絵や、「8」という数字など)
タグを辿っていただけますと全部見れますので、気になった方は見返してみてください。
最後になりますが、約1ヶ月間、毎日投稿してきた「#終電渋谷黒猫を探せ」は、これで終わりです。
飽きずに見てくださった方、本当にありがとうございました。
これからも、私の作品を見てくださるととても嬉しいです。
中村一般
P.S.
明日(3月9日)から、ヴィレッジヴァンガードルミネエスト新宿店さんとのコラボが始まります。
初となる「ダックスフンドを探せ」グッズを販売していただきます。
イラストは新宿店さん限定書き下ろしです!
売場に原画の展示もあります。(無理をいってお願いさせていただきました……スタッフさんありがとうございます)
また、3月30日(土)には、中村一般人生初のサイン会もあります。緊張で吐きそうです。
日時:2019年3月30日(土)15:00-
場所:ヴィレッジヴァンガードルミネエスト新宿店
対象:中村一般のグッズを2点お買い上げのお客様
応援してくださる皆様のお陰でございます……本当にありがとうございます。
引き続き製作活動をがんばっていきますので、どうぞよろしくおねがいいたします。
中村一般
p.s・2
Q「なんで黒猫は、ウエノくんの愛犬の遺骨が入ったストラップを盗んだんですか?」
A.
私は以前、前に飼ってた犬の遺骨が入ったストラップを、渋谷でなくしてしまったので、
見つかってほしいなという願いをこめて描いていました。
コメント